第138回和歌山放送情報懇談会 二階俊博氏・竹中平蔵氏講演

2023年11月06日 19時20分

イベント政治災害・防災社会経済

和歌山放送の第138回情報懇談会がきょう(11月6日)、和歌山市のホテルで開かれ、自民党衆議院議員の二階俊博(にかい・としひろ)さんと、慶応義塾大学名誉教授の竹中平蔵(たけなか・へいぞう)さんが、国土強靭化をテーマに、講演や鼎談で持論を展開しました。

第138回情報懇談会(2023年11月6日・ホテルアバローム紀の国で)

きょう午後1時半から和歌山市のホテル・アバローム紀の国で開かれた情報懇談会では、はじめに自民党国土強靭化推進本部長の二階俊博(にかい・としひろ)衆議院議員が「災害から命を守る国土強靭化」と題して講演しました。

講演する二階氏

この中で、二階議員は、国土強靭化基本法が、今年(2023年)改正されたことを踏まえ、「これまでと同じように、今後も、デジタルをはじめ、新しい技術を活用して建設業界の人手不足や、安全に働ける環境づくりを行い、国土強靭化のさらなる進化の議論を進めていきたい」と語りました。

このあと、慶応義塾大学名誉教授で、小泉内閣で総務大臣などを務めた竹中平蔵(たけなか・へいぞう)さんが「国土強靭化を日本の戦略として世界に」と題して講演しました。

講演する竹中氏

この中で、竹中さんは、「日本のキラーコンテンツは、国土強靭、つまり安心・安全。いま『異常気象』という黒船が来ている中で、この安心・安全を守るため、新しい堤防やトンネルをつくる建設力、空港などの運営力といった競争力を高め、人にノウハウをつけていくことで、新しい成長戦略につながっていく」と指摘しました。

この後、和歌山放送の中村栄三(なかむら・えいぞう)社長を交えて3人による鼎談が行われ、二階議員が「津波防災で大切なことは、地震や津波の知識を身体で覚えておくこと。そばにいる人たちの命を守るためにも必要なことだ」と指摘し、竹中さんは「東日本大震災で脱線しなかった新幹線の技術など、日本には誇るべきものがたくさんある。日本人は、もっとプライドを持って発信していくべきだ」と強調しました。

政治・経済の世界で活躍する和歌山県生まれの2人が講演するとあって、会場には、満席となるおよそ200人が訪れ、聞き入りました。

会場いっぱいの聴衆

WBSインフォメーション

WBSショッピング55