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サントリー地域文化賞表彰式 和歌祭保存会が出席

2023年10月31日 21時33分

歴史・文化社会

地域文化の発展に貢献した個人や団体を表彰する、「サントリー地域文化賞」の表彰式がきょう(10月31日)、大阪市で開かれ、和歌祭保存会に300万円などが贈られました。

公益財団法人・サントリー文化財団は、1979年の発足と同時に「サントリー地域文化賞」を創設し、全国各地で芸術や文化、伝統の保存と継承、環境美化、国際交流などに尽力する個人や団体あわせて235件を顕彰してきました。

そして、45回目となる今年、新たに和歌山市の和歌祭保存会など5件が選ばれ、きょう、大阪市のリーガロイヤルホテルで開かれた表彰式にのぞみました。

表彰式には、和歌祭保存会の和中美喜夫(わなか・みきお)代表が出席し、記念の盾と副賞として300万円を受け取りました。

和歌祭保存会は、400年前から和歌山市の和歌浦を中心に、毎年5月に開催している祭りで、徳川家康のみたまを勇壮な神輿に乗せ練り歩くほか、1000人以上の「株」と呼ばれるグループが、踊りや歌など40種以上の芸能や仮装を繰り広げ、紀州徳川家の栄華をいまに伝えています。

審査では、かつて各地の東照宮祭礼に見られた徳川家康の威光を示す祭りが時代と共に失われる中、御三家の一つ・和歌山で、大学と地域が連携し、文献などから祭りの意義や時代考証を守りつつ、次の世代へ継承しようと取り組む点が高く評価されました。

和歌山県内の団体がサントリー地域文化賞を受賞するのは、2009年の田辺市の南方熊楠顕彰会以来4件目です。

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