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「ウイルスに感染」iTunesカード10万円被害

2023年10月26日 19時12分

事件・事故社会

パソコンを使用中に流れた音声に従ってサポートセンターに電話をかけた田辺市に住む50歳代の女性が、10万円をだまし取られる事件があり、田辺警察署が特殊詐欺事件として捜査しています。

被害に遭った女性は、きのう(10月25日)、自宅のパソコンでインターネットを利用していたところ「トロイの木馬に感染しました。サポートセンターに電話してください」という音声が流れました。

そして、パソコンの画面に表示された番号に電話したところ、片言の日本語を話す男から「パソコンがウイルスに感染している」「きょうパソコンを修理しないと壊れてしまう」「修理費としてiTunes(アイチューンズ)カード5万円分」などと言われました。

女性は、指示に従い、近くのコンビニエンスストアでカードを購入して自宅に帰り、コードをパソコンに入力したところ、男から「コードが無効になっている」と言われ、再度、指示されるままに5万円分を購入し、コードを入力しました。

このあと、三度(みたび)、男から「無効になっている」と言われた女性は、さらにコンビニエンスストアでiTunesカード5万円分を購入しましたが、自宅でパソコンの入力をしていたところ、不審に思った同居家族が、女性に声をかけ、三度目は未遂に終わりました。

この間、女性は、ずっと男と電話でやりとりしていたということです。

10万円をだましとられた女性からの被害届を受けた田辺警察署が、特殊詐欺事件として捜査しています。

県警察本部生活安全企画課によりますと、パソコンやタブレットでインターネットを利用中、突然、パソコンから警告音が鳴ったり、画面に「ウイルスに感染」と表示されるのは、サポート詐欺と呼ばれる特殊詐欺の手口で、表示されている電話番号に連絡すると、言葉巧みにパソコンを遠隔操作されてしまうアプリをインストールさせられたり、電子マネーカードを購入させられたりしてしまうということです。

県警では、まずは慌てず落ち着いて、和歌山県警察の特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル0120・508・878(これは・わなや)に電話するよう呼びかけるとともに、家族や知人に、特殊詐欺の手口を広めるよう呼びかけています。

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