和歌山県沖衝突事故 フィリピン人船員に罰金刑

2023年10月20日 18時34分

事件・事故社会

今年(2023年)8月、和歌山県沖で、貨物船がリベリア船籍のコンテナ船と衝突して転覆し、1人が死亡、1人が行方不明になった事故で、コンテナ船のフィリピン人航海士がきょう(10月20日)、略式起訴され、罰金40万円の命令を受け、納付しました。

この事故は、今年8月24日の深夜、和歌山県沖で発生し、いずみ丸が転覆してその後、沈没しました。

コンテナ船の乗組員18人にケガはありませんでしたが、貨物船は、5人の乗組員全員が海に投げ出され、このうち、長崎県佐世保市の67歳の一等航海士が遺体で見つかったほか、50歳代の船長が行方不明になり、3人がけがをしました。

この事故を巡っては、衝突した時間帯に操縦の責任者を務めていた貨物船「いずみ丸」の2等航海士38才とコンテナ船のフィリピン人3等航海士48才の2人が、今月(10月)2日、業務上過失致傷などの容疑で書類送検されていました。

こうした中、和歌山区検察庁がきょう、フィリピン人3等航海士を業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の罪で略式起訴しました。

和歌山簡易裁判所は即日、罰金40万円の命令を出し、フィリピン人船員は、すでに罰金を納付したということです。

一方、貨物船の38歳の2等航海士に対する捜査は、いまも継続中で、まだ処分は出ていません。

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