ＤＸ()で利益を最大化したい中小企業向けの「ＤＸスタートセミナー」が、きょう（１９日）和歌山市の和歌山商工会議所で開かれました。

これは、和歌山市に本社のあるデジタルデザイン企業・株式会社グラフィックスが、ＤＸで経営を変革したい県内の中小企業に向けて、専門家から学んでもらおうと主催したものです。

はじめに、全国各地で地域企業のＤＸを推進している東京のランサーズ株式会社の根岸やすゆきＣＥｖＯ()が「ＤＸはデジタル化を目的にするのではなく、それに伴う根本的で大胆な構造改革を、経営者が心を鬼にして断行することです」と述べ、企業内に権限を持たせたＤＸ改革部署をつくり、既存事業のゼロベースでの見直しや、硬直化した人事と不採算事業の排除、適材適所の人員配置などによる確実な経営方針の実行を提示しました。

続いて、全国でＤＸを進めた企業の事例紹介が行われ、福岡市の能古島()の観光業者が、福岡県外での島の認知度向上を図るため、島内に植えられたヒマワリやコスモスなどの花を観光の目玉に据えたイメージを一端外して、都会を離れてゆったりと宿泊できるヴィラのある「日本で最もチルな島」として発信し直し、県外からの宿泊客誘致に成功した例などが紹介されました。

このあと、ワークショップが行われ、講師と参加者がそれぞれの企業の課題や今後の目標を話し合いました。

このセミナーは、来月（１１月）１９日・木曜日にも和歌山商工会議所で開かれます。