かいの音響かせ、早船競漕 熊野速玉大社の御船祭
2023年10月17日 07時45分
和歌山県新宮市にある世界遺産・熊野速玉大社の神事「御船祭(みふねまつり)」の早船競漕(はやぶねきょうそう)がきのう(10月16日)、大社の近くの熊野川でおこなわれました。
上半身裸の若者らがこぐ9隻の木造の早船は、かいの音を響かせながら川をさかのぼり、観客から盛んな声援が送られました。
御船祭は、ご神体を乗せた神幸船(しんこうせん)が、河原にある御旅所(おたびしょ)へ渡る神事で、神幸船を案内する船が速さを競ったのが始まりとされます。
早船は、市内9つの地区の名を書いたのぼりを掲げ、大社の上流にある御船島(みふねじま)を3周する2キロほどのコースで競いました。
趣味で写真の撮影に訪れた三重県紀宝町の男性は、「水面にかいをたたきつけるようにこぐ迫力が、ファインダーを通して伝わってきました」と話していました。