あぶりアユ作り盛ん/田辺・和歌山

2023年10月17日 19時39分

歴史・文化社会

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野古道にある中辺路で昔ながらの秋の味覚、あぶりアユ作りが盛んに行われています。この地方の保存食で田辺市で土産物店と民宿を営む木田毅(きだつよし)さん53才が手掛けています。

近くを流れる富田川で夏に釣り、冷凍保存していたアユを順次解凍し、炭火の上で水分がしっかり抜けるまで2日間じっくりあぶります。

あぶり終えたアユは縄で五匹ずつくくられ、10月末まで4千円で販売されます。木田さんは、炭火の上で黄金色に焦げ目がついていくアユを返しながら「手間はかかるが、伝統食を絶やすわけにはいかない」と決意を新たにしています。

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