近大生物理工学部の公開講座、キャンパスで開催
2023年10月13日 19時49分
近畿大学生物理工学部の公開講座「BOST Science Café」が、紀の川市のキャンパスで開かれ、大学の授業さながらの講義に市民が熱心に耳を傾けました。
近畿大学生物理工学部では毎年、大学の研究を社会に発信するとともに市民の生涯学習の機会として役立ててもらおうと、誰でも参加できる無料の公開講座を全国各地で開いてきました。新型コロナウイルスの影響で当面の開催を見合わせていましたが、今年度(2023年度)から4年ぶりに和歌山県内で再開し、田辺市や新宮市、橋本市で開催しました。
今月(10月)7日、紀の川市にあるキャンパスのアリーナで開かれた公開講座では、生命情報工学科の浅居正充教授が、物体に微細な加工を施して光の反射や屈折をコントロールする研究について解説しました。また、教養・基礎教育部門の長谷川由美准教授は、「手話とカラーユニバーサルデザイン」というテーマで、オンライン上で手話が読み取りやすいと感じる手話話者の服と背景の色の組み合わせについて、アンケート調査の結果を報告しました。
講義後の質問コーナーでは、参加者から「近い将来、物の透明化は可能か?」「日本と海外の手話は異なるのか?」といった質問が寄せられ、講師が丁寧に答えていました。またこの日は、聴覚に障害のある人も多く参加し、 手話通訳を通して理解を深めていました。