第2回和歌山県人会世界大会 記念式典で大会宣言
2023年10月08日 21時26分
全国や海外の和歌山県人会のメンバーがふるさと和歌山に集う和歌山県主催の第2回「和歌山県人会世界大会」がきょう(10月8日)、最終日を迎え、和歌山市で記念式典が開かれ、大会宣言が採択されました。
和歌山県は、海外に移住した人の数が全国6位の『移民県』で、戦前から戦後にかけて、多くの県民が北米や南米、オーストラリアなどへ移住し、その子孫の日系人が、それぞれの国や地域で県人会を結成しています。こうした中、和歌山県にルーツをもつ仲間同士の交流や、県民への理解を深めようと、県が、2019年11月以来、2度目の世界大会を開いたものです。
今回、和歌山県を訪れたのは、アメリカやカナダ、オーストラリアやアルゼンチンなど8カ国の移民とその家族およそ400人と、東京や大阪など国内の県人会のおよそ60人で、今月(10月)5日から県内各地の名所や商店街などをグループごとに巡り、それぞれの地域の人たちと交流しました。
そして、最終日のきょう、午後4時から和歌山市の県民文化会館・大ホールで記念式典が開かれ、各国の県人会のメンバーが一同に会しました。
式典では、主催者を代表して、和歌山県の岸本周平(きしもと・しゅうへい)知事が挨拶し、「厳しい環境の中、和歌山県人会を組織し、挑戦する心意気を忘れることなく、移住先の発展に寄与し、ふるさと和歌山を支えてくれた。私は、和歌山県人に受け継がれているこの心意気を、次代を担う若者に伝えていきたい」と話しました。
このあと、大会に出席した8カ国10県人会と、国内6つの県人会のそれぞれの代表に対し、岸本知事が大会のタペストリーを手渡しました。
この後、県人会を代表して、東部カナダ和歌山県人会の後出吉之(うしろで・よしゆき)フランク会長が挨拶し、「世界中で頑張っている和歌山県民の皆さんが、皆で助け合い、より良い世界を目指し進むことを願います。若い皆さんも、海外に出て自分を成長させる、すばらしい機会を手に入れてほしい」と呼びかけました。
そして、式典の最後に、アルゼンチン和歌山県人会のリュウジ・カミダさんと、シアトル紀州クラブのケイティ・カニングハムさんが大会宣言を読み上げ、同じ紀州人として移民の歴史を共有し、和歌山県にゆかりのあるすべての人が、そのつながりを将来にわたって育んでいくことを誓いました。
式典の後、記念コンサートも行われ、ふるさと和歌山を歌う由良町出身のシンガーソングライター、藪下将人(やぶした・まさと)さんが熱唱し、紀州よさこいおどりの演武では、県人会の有志がステージに上がり、リズムに合わせて一緒に踊りました。
また、式典では、県立星林高校と県立和歌山商業高校の吹奏楽部がそれぞれの県人会の紹介にあわせて演奏し、和歌山児童合唱団が国歌や県民歌を歌い、式典を盛り上げました。