訪日客のカード利用額好調、和歌山はコロナ前の3倍に

2023年10月08日 13時22分

経済

訪日客がクレジットカードで支払った金額は、7月の時点で、新型コロナウイルス流行の前の2019年の同じ月を5・8%上回る水準だったことが、三井住友カードの調べで分かり、中でも、和歌山では、コロナ前の3倍を超えました。円安の影響による消費額の伸びと、キャッシュレス決済の普及も要因です。

新型コロナ流行の前を上回ったのは36の都府県で、回復率が高かったのは地方でした。都道府県の別では、高野山周辺の宿坊などが人気を集めた和歌山、それに、山形が3倍を、また、岩手、山口、高知、群馬、島根が2倍を超えました。担当者は「地方で日本文化を体験する消費が進んでいる」と分析しています。

また、7月の時点では、中国人の団体旅行は解禁されていませんでしたが、アメリカや台湾からの訪日客が消費をけん引しました。消費額はそれでも中国人が最大で、全体の23・5%を占めましたが、2019年と比べると4割にとどまっています。

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