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和歌山県人会世界大会参加者 稲むらの火の館見学

2023年10月07日 19時24分

イベント歴史・文化災害・防災社会

第2回和歌山県人会世界大会に参加しているカナダやアメリカなどのメンバーが、きょう(10月7日)、広川町(ひろがわちょう)の稲むらの火の館を訪れ、「稲むらの火」で知られる濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)について、語り部から話を聞きました。

語り部から説明を受ける和歌山県人会のメンバー(2023年10月7日・稲むらの火の館で)

きょう午前、稲むらの火の館を訪れたのは、アメリカ、カナダ、オーストラリアから和歌山県を訪れている県人会のメンバーおよそ160人で、館(やかた)の前でバスから降りると、広川町立耐久(たいきゅう)中学校の生徒による太鼓演奏で歓迎を受けました。

稲むらの火の館では、地元の語り部グループ、広川町日本遺産ガイドの会の熊野亨(くまの・とおる)会長が紙芝居を使い、梧陵が稲むらに火を放って村人を助けたことや、その後も私財を投じて堤防づくりを行い、村人に仕事を与えて村から出ていかないよう繋ぎ止めたことなどを、準備した英語と、通訳を通じて説明しました。

紙芝居で説明する熊野会長

一行は、館(やかた)にある津波を起こす装置の説明を受けたほか、3Ⅾシアターで、ドラマ仕立ての「稲むらの火」を鑑賞しました。

53年前に姉を頼ってアメリカに渡ったという南加(なんか)和歌山県人会の門脇美枝子(かどわき・みえこ)さん73歳は、「このような歓迎を受けてうれしいです。濱口梧陵という偉人がいることは知っていましたが、こんな立派なミュージアムがあり感銘を受けました。若い頃は、自分のことで精いっぱいでしたが、この年になってふるさとのことを勉強しています」と話していました。

﨑山光一館長(右)に話しかける、かつらぎ町出身という東部カナダ和歌山県人会の男性

第2回和歌山県人会世界大会は、あす最終日を迎え、午後4時から和歌山市の県民文化会館・大ホールで記念式典と記念コンサートが開かれます。

太鼓で歓迎してくれた中学生にお菓子を配る人も多くみられた

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