花窟神社でお綱かけ神事 巨岩から大綱170メートル

2023年10月03日 18時51分

歴史・文化社会

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部、三重県熊野市の花窟(はなのいわや)神社できのう(10月2日)、高さおよそ45メートルの巨岩から垂らしたおよそ170メートルの大綱を引いて周囲の木々などにかける「お綱かけ神事」が営まれました。大綱を引くと、神の恵みを授かるとされていて、神事には、大勢の参拝客が参加しました。

神事では、7人の氏子が、巨岩の裏山から登って大綱の端を頂上付近に生える木に結び付け、もう一方の端を境内に下ろしました。そして、地元の人や観光客ら200人ほどが、力をあわせて七里御浜(しちりみはま)海岸までいったん引っ張ってのばし、境内に戻して松林のご神木などにかけ、くいに縛りました。

花窟(はなのいわや)神社は、大綱を垂らす巨岩がご神体で、イザナミノミコトなどを祭っていて、神事は、毎年2月の春の例大祭、10月の秋の例大祭に行われています。

奈良県斑鳩町から訪れた 安部亀三郎(あべ・かめさぶろう)さん79歳は、「綱に触れて感激した。古代から続く素晴らしい行事だ」と話しました。

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