「鯨食の魅力伝えたい」太地捕鯨取材の監督、新作公開
2023年10月01日 10時45分
批判的に取り上げ、2010年にアメリカのアカデミー賞を受賞した映画「ザ・コーヴ」に反論する映画を撮った八木景子(やぎ・けいこ)監督の新作映画がきのう(30日)、大阪市内の映画館で上映されました。監督は舞台あいさつで「クジラの食としての魅力を伝えたい」と思いを語りました。
新作映画「鯨のレストラン」では、クジラ料理店を営む男性店主の日常や、客との交流が中心に描かれています。捕鯨に対する批判について大学教授など複数の専門家に取材し、行き過ぎた保護が生態系のバランスを崩しかねないという問題提起もしました。八木監督は「クジラの捕獲枠は過度に制限されて価格が高騰し、料理店は絶滅しそうになっている。文字だけの商業捕鯨になってしまっている」と主張しました。
「鯨のレストラン」は先月(9月)に東京で初公開され、今後、各地で上映が予定されています。
八木監督は「ザ・コーヴ」の監督らにインタビューした映画「ビハインド・ザ・コーヴ」を8年前に公開し、話題となりました。