熊野本宮大社で献湯祭 温泉郷の繁栄願い

2023年09月30日 18時10分

イベント歴史・文化

田辺市にある世界遺産、熊野本宮大社に温泉の湯を供え、地元の温泉郷の繁栄を願う恒例の「献湯祭(けんとうさい)」がきょう(30日)、行われました。

熊野本宮温泉郷は、熊野詣(くまのもうで)の参拝者がお湯で身を清めた温泉として伝わり、世界遺産に登録された「つぼ湯(ゆ)」がある湯の峰(ゆのみね)温泉のほか、川湯(かわゆ)温泉と渡瀬(わたぜ)温泉があります。

ことしで45回目となった献湯祭(けんとうさい)では、温泉郷にある合わせて18軒の旅館と民宿の代表者らがくんだ「一番湯」が、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)の本殿の前に置かれた大きなたるに注ぎ入れられ、巫女(みこ)が舞を披露して温泉郷の繁栄を願いました。

地元、熊野本宮観光協会の名渕敬(なぶち・たかし)会長は「新型コロナウイルス禍以降、関係者だけで行ってきたが、きょうはたくさんの参拝客の中ですることができた。宿泊客の数も回復している。海外の方にも温泉の良さをPRしたい」と話していました。

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