和歌山県・海南市と紀の川市でO―157相次ぐ

2023年09月29日 16時05分

福祉・医療

今月(9月)24日から25日にかけて、海南市と紀の川市であわせて2人が腸管出血性大腸菌・O―157に感染しました。

和歌山県・健康推進課によりますと、海南市在住の50代の男性が、今月24日に腹痛や下痢、血便の症状を発症し、医療機関を受診しました。

検査の結果、今月27日に男性の便から腸管出血性大腸菌・O―157が検出され、ベロ毒素も確認されました。男性は快方に向かっていて、海南保健所が感染源などを調べています。

一方、翌25日には、紀の川市在住の50代の女性が腹痛や下痢、血便を発症し、医療機関を受診しました。

検査の結果、今月27日に、便から腸管出血性大腸菌・O―157が検出され、ベロ毒素も確認されました。女性は快方に向かっていて、岩出保健所が感染源などを調べています。

県によりますと、ことし(2023年)1月からきょう(29日)までに、県内で発生したO―157の患者数は10人で、去年(2022年)1年間の11人に迫っています。

腸管出血性大腸菌の感染症は年間を通じて発症することから、県では、調理や食事の前、トイレの後などには、薬用石けんを使った十分な手洗いをすることや、生の肉は中まで十分に加熱すること、調理器具の十分な洗浄と熱湯消毒、焼き肉やバーベキューの際の箸の使い分けなど、感染予防に努めるよう呼びかけています。

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