知的障がい者のバスケ教室 紀陽ハートビーツが指導

2023年09月28日 19時13分

イベントスポーツ社会

知的障がい者を対象にしたバスケットボール教室が、このほど(9月23日)和歌山市で開かれ、参加者が、実業団のチームから指導を受けました。

これは、障がいのある人にスポーツを楽しんでもらおうと取り組んでいる和歌山県障害者スポーツ協会が開いたもので、今月(9月)23日に和歌山市の県立紀伊コスモス支援学校の体育館で開かれたバスケットボール教室には、知的障がいのある、10代から60代までの男女およそ20人が参加しました。

教室では、和歌山市を拠点に活動している実業団バスケットボールチーム「紀陽銀行ハートビーツ」の選手5人とヘッドコーチが指導にあたり、参加者は、基本的なパスやドリブル、シュートのほか、1対1や2対2で攻めと守りを練習しました。

参加者の中には、バスケットボールの経験がない人もいて、経験者のレベルもさまざまでしたが、教室の最後に紀陽銀行の選手も加わって5対5の試合形式で練習が行われると、シュートが決まるたびに、出番を待つ参加者や、コート脇で見守る付き添いの人たちから大きな拍手と歓声が贈られていました。

バスケットボールの経験があるという男性は、「きょうは、久しぶりにバスケットボールをして人とうまくかかわりたいと思ってきました。シュートやドリブルの練習が楽しいし、こうして教えてもらえるのはうれしい」と話していました。

指導にあたった紀陽銀行ハートビーツのヘッドコーチ、永田睦子(ながた・むつこ)さんは、「知的障がいのある人を対象にした教室は初めてでしたが、皆さん、とても意欲的で、小中学生対象の教室と同じやり方で行いました。選手たちが、障害のある人と接する機会はなかなかないので、貴重な時間をいただけた」と話しました。紀陽銀行ハートビーツは、12月に和歌山市で地域リーグの試合を予定していて、永田さんは、「きょう参加してくれた皆さんが応援にきてくれるとうれしい」と話していました。

知的障がい者のバスケットボール教室を主催した和歌山県障害者スポーツ協会の川尻康正(かわじり・やすまさ)さんは、「障害者スポーツのすそ野を広げようと初心者から経験者まで楽しめる教室を開いています。障害のある人にとって、スポーツは生きがいやリハビリになるので、新型コロナも5類になったので、スポーツをたのしんでもらえれば」と話しました。県障害者スポーツ協会では、来月(10月)、グラウンドゴルフや車いすバスケットボールの大会を予定していて、川尻さんは、「見に来ていただいて是非、参加してもらえれば」と話しています。

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