デジタルツール展示フェア 和歌山市で開催
2023年09月14日 12時40分
企業がDX化を図る上で必要となるデジタルツールを紹介する展示フェアがきのう(9月13日)和歌山市で開かれ、多くの企業関係者が展示ブースを見学し、セミナーに聞き入りました。
これは、企業の業務の効率化などを推進するためDX・デジタルトランスフォーメーションを推進している和歌山市と株式会社・紀陽銀行が初めて開いたものです。
会場となった和歌山城ホール1階の展示室には、ITツールを販売する和歌山市内の企業8社がブースを構え、来場した企業関係者に、販売管理システムや勤怠管理システム、マイクを通して話した内容が目の前の透明のパネルに文字で表示される字幕表示システムなどを説明していました。
また、会場の一角では、生産性向上セミナーが開かれ、紀陽銀行のシニアコンサルタント、和田好文(わだ・よしふみ)さんが「まずは小さく始めよう すきまDX事例」と題して講演しました。
この中で、和田さんは、「DXの目的は、ライバルとの競争に勝って会社を強くすること。そしてDXを推進する上で大事なことは、小さく始めること」と指摘し、本業を支える基幹業務でなく、基幹業務を支えるすきま業務を対象に取り組み、タイムカードの回収や顧客管理などを見直すようアドバイスしました。
湯浅町から訪れた、宿泊施設を経営する青木勇(あおき・いさむ)さんは、「DXとは何か、ということを知りたくて訪れ、セミナーを聞いて、すきま業務を見逃していることに気づきました。自分の会社の現状を知るため、この後、デジタル経営診断を受けてみようと思います」と話していました。
会場には、30の設問に答えると、自社のデジタル経営の現状を把握できる紀陽銀行のデジタル経営診断ブースも設けられ、訪れた企業関係者が参加し、同業の県内企業の平均値と比較していました。
主催した和歌山市産業政策課の川﨑南奈(かわさき・なな)さんは、「DXを進めるには、何をすればいいのかという声が多く寄せられていたので、今回のイベントを開催しました。このイベントが、今後、デジタルツールの導入を検討するきっかけとなり、企業の生産性向上につながれば」と話していました。