和歌山県由良町・生コン会社 廃掃法違反で再逮捕

2023年09月12日 19時19分

事件・事故社会

産業廃棄物の処理を、許可のない業者に委託したとして、和歌山県警察本部・生活環境課と御坊警察署はきょう(9月12日)、和歌山県由良町のコンクリート製造会社の役員ら3人と、廃棄物の運搬を請け負った運送会社の役員1人のあわせて4人を廃棄物処理法違反の疑いで逮捕しました。

警察によりますと、廃棄物処理法違反の疑いで逮捕された、由良町のコンクリート製造会社、株式会社セイシンの代表取締役で、御坊市島の丸山克也(まるやま・かつや)容疑者64歳と、有田市辻堂に住むセイシンの工場長、梅本昌吾(うめもと・しょうご)容疑者36歳、それに由良町阿戸(あと)に住むセイシンの取締役で廃棄物処理の事務を担当する見上𠮷富己(けんじょう・よしふみ)容疑者57歳の3人は、共謀してコンクリートを製造する際、発生するスラッジと呼ばれる汚泥を収集運搬するための許可を受けていない田辺市新庄町の浦上運送に委託した疑いがもたれています。

3人のうち、丸山容疑者と梅本容疑者は、日高町にある工場の敷地内に産業廃棄物を埋めたとして廃棄物処理法の不法投棄の疑いですでに逮捕されていて、今回、委託基準違反での再逮捕となりました。

一方、収集運搬を請け負った浦上運送の取締役で、田辺市新庄町の浦上春義(うらがみ・はるよし)容疑者75歳は、汚泥の収集運搬許可を受けていないにもかかわらず、2018年10月から去年(2022年)6月までの間に、39回にわたりあわせて400トン余りの汚泥の運搬を、あわせておよそ40万円で受託していた無許可変更の疑いがもたれています。

警察は、4人の認否を明らかにしていません。

警察は、先月(8月)、丸山容疑者らを逮捕し、押収した書類などを調べた結果、今回の違反を突き止めました。

株式会社セイシンは、汚泥の処理にあたって正規の廃棄物処理業者にも委託していることから、警察は、浦上容疑者に不法に委託した動機や余罪がないかなど、引き続き捜査しています。

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