「なるコミ」で防災イベント 落語・非常食作りで啓発

2023年09月06日 18時20分

イベント災害・防災社会

防災の日の今月(9月)1日、地域の人たちが集まる和歌山県和歌山市の施設で防災イベントが開かれ、参加者が、落語や非常食づくりなどさまざまな形で防災を体験しました。

非常食づくり

これは和歌山市のNPO法人・健康とコミュニティを支援する「なるコミ」が主催したもので、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、久しぶりの開催となりました。

和歌山市鳴神の施設で開かれたイベントでは、はじめに、和歌山県危機管理局の中村吉良(なかむら・よしろう)局長が最近、頻発している「線状降水帯」について講演し、今年6月の大雨で、和歌山県内で初めて発生したことを紹介し、日頃からハザードマップを確認しておくとともに、災害時は、気象台や行政から出される情報をもとに、いち早く必要な避難を行うよう呼びかけました。

講演する中村局長

この後、防災士でアマチュア落語家のゴスペル亭パウロさんが自ら作った2つの防災落語「紀州の偉人 濱口梧陵の功績・世界津波の日」と「関東大震災から100年・賀川豊彦」を披露し、大地震の恐ろしさと災害への備えの大切さを強調しました。

防災落語を披露するゴスペル亭パウロさん

また、一般社団法人・防災用品研究所のメンバーが、希望する参加者に指示を出し、非常食の米と乾燥具材にお湯を入れてかきまぜ、アルファ米の炊き込みご飯を作りました。

ビニール袋に入れたまま蒸して完成したアルファ米の炊き込みご飯50人分は、参加したおよそ30人が、とりわけてそれぞれ持ち帰っていました。

「なるコミ」の代表理事を務める宇都宮越子(うつのみや・えつこ)さんは、「なるコミは、地域の緩い結び目づくりをモットーに、普段から地域の人たちと顔の見える関係を築き、災害時には、ぎゅっと強い結び目になって皆さんの支援につながる関係性を日々築いていきたい。そのためにも、普段から声をかけやすい関係性を作っておくことが重要」と話していました。

シェイクアウト訓練も行われた

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