イルカ追い込み漁解禁、太地町、混乱なく

2023年09月01日 20時03分

社会

太地町できょう(1日)、イルカやゴンドウクジラなど、小型鯨類(げいるい)の追い込み漁が解禁されました。

この追い込み漁は、複数の漁船が沖合から小型鯨類を太地町の畠尻湾(はたけじりわん)に追い込んで捕獲する伝統の漁で、県知事の許可を受けて操業しています。

きょうは、反捕鯨団体の抗議活動を監視する警察官が警戒する中、地元漁協に所属する「太地いさな組合」の漁船が、日の出とともに太地漁港を出港しました。そして、およそ9キロ沖合で、10頭ほどのハナゴンドウの群れを発見して、追い込もうとしましたが、群れが動かなかったため、漁を中止して帰港しました。漁協の〆谷和豊(しめたに・かずとよ)参事57歳は「群れの発見で、これからの漁に期待が持てた。焦らずに続けたい」と話していました。

漁港では、動物保護団体のメンバーらが「イルカ漁は廃止」と書かれたプラカードなどを持って抗議しましたが、大きな混乱はありませんでした。

追い込み漁は、来年(2024年)の春まで続けられます。

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