新人消防隊員による大規模災害対応訓練/和歌山
2023年08月31日 17時42分
和歌山県内の新人消防隊員らが、きょう(31日)からあす(9月1日)にかけて、和歌山市加太の和歌山県消防学校で、大規模地震による人命救助の災害対応訓練を行っています。
これは、ことし(2023年)県内15の消防本部に採用され、消防学校で半年間の新任教育を受けている新人消防隊員の訓練の集大成として、毎年この時期に行われています。
今回は、8月28日の午後7時に、架空のA市でマグニチュード7・4、震度6強の地震が発生し、人命救助のタイムリミットとされる72時間が経過したという想定で、昼夜を通して、土砂に飲み込まれた人や、山で遭難した人を救助する訓練を中心に行われています。
参加した新人隊員らは、消防学校の敷地にある土砂災害救助訓練施設で、土砂に埋まった車や家屋に取り残された人に声を掛けながら、シャベルで土砂を取り除く作業を交代で行いました。
また、訓練棟の火災を感知するセンサーの確認や、待機用のテントを張る作業、消防学校近くの山での捜索活動なども行っています。
県・消防学校の辻井雅敏(つじい・まさとし)教務主任は「南海トラフ巨大地震などの課題に際し、47人の新人隊員には、それぞれの役割や、チーム行動でのコミュニケーションの重要さを再確認してもらいたい」と意義を語っています。 訓練はあすの朝まで続けられます。