転覆貨物船・沈没 運輸安全委調査開始 和歌山県沖衝突事故

2023年08月26日 18時19分

事件・事故社会

おととい(8月24日)、和歌山県沖で、日本船籍の貨物船がリベリア船籍のコンテナ船と衝突して転覆し、2人が行方不明になった事故で、きょう(8月26日)、貨物船の沈没が確認されました。行方不明の2人は、まだ見つかっておらず捜索が続いています。

この事故は、おとといの夜、和歌山県沖の紀伊水道で、日本船籍の貨物船「いずみ丸」499トンが、リベリア船籍のコンテナ船9940トンと衝突して転覆したものです。

神戸市の第5管区海上保安本部によりますと、この事故で、「いずみ丸」の乗組員5人のうち、船長の50代の男性と1等航海士の60代の男性のあわせて2人が行方不明になっています。

海上保安本部は、きのうから巡視船やヘリコプターのほか、特殊救難隊を出して海に潜り、自衛隊の協力も得て転覆した船内を捜索しましたが、2人は見つかりませんでした。

そして、けさ6時過ぎ、「いずみ丸」の沈没が確認されました。

行方不明の2人については、遠方に流された可能性もあるとみて捜索を続けことにしています。

一方、国の運輸安全委員会の調査官がきょう午前、リベリア船籍のコンテナ船が曳航された和歌山市の和歌山海上保安部に到着し、事故当時、乗船していたとされるロシア人とフィリピン人あわせて18人ら関係者への聞き取りなどを進めています。

取材に対し、調査官は、「可能な限り早く、原因を究明できるよう努める」と話しました。

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