和歌山県沖で貨物船転覆 2人不明で潜水捜索中
2023年08月25日 18時41分
昨夜(8月24日)遅く、和歌山県沖合の紀伊水道で、貨物船同士が衝突し、日本船籍の貨物船が転覆して男性乗組員5人のうち、2人の行方がわからなくなっています。
第5管区海上保安本部によりますと、昨夜11時40分頃、和歌山県日高町の北西15キロの沖合で東京の「泉海運(いずみかいうん)」が運航する貨物船「いずみ丸」499トンと、リベリア船籍の貨物船9940トンが衝突しました。
この衝突で、「いずみ丸」が転覆し、男性の乗組員5人のうち、3人が救助され無事でしたが、残る、50代の船長と60代の1等航海士の行方がわからなくなっています。
海上保安本部は、巡視船やヘリコプターのほか、きょう昼過ぎから特殊救難隊を出して海に潜り、自衛隊の協力も得て転覆した船内を捜索していますが、これまでのところ、2人は見つかっていません。
一方のリベリア船籍の貨物船に浸水はなく、けが人もいないということです。
「泉海運」によりますと、いずみ丸は、鉄のスクラップを積んでおととい午後に千葉県内の港を出港し、岡山県に向かっていました。
事故当時、視界は良好だったということです。
この衝突事故について、国の運輸安全委員会はきょう、調査官3人の派遣を決めています。