介護職員の働きやすい職場環境づくりに励んでいるとして、和歌山市内の２カ所の介護老人施設が、厚生労働大臣から表彰されました。

これは、国が去年末（２０２２年１２月）にまとめた「介護職員の働く環境改善に向けた政策パッケージ」に基づき、職員の待遇改善や、人材育成、介護現場の生産性向上などの取り組みにとくに優れた事業所を表彰し、全国的にその輪を拡げようと、厚生労働省がことし（２０２３年度）初めて行った取り組みです。

初回となることしは全国６０の事業所が表彰され、最高峰の内閣総理大臣表彰を東京都と富山県の２つの施設が受賞したほか、厚生労働大臣表彰の優良賞を大阪府と京都府、それに福島県の４つの施設が受賞し、きのう（２４日）総理大臣官邸で表彰されました。

そして和歌山県からは、いずれも和歌山市にある、介護老人保健施設「光()苑())（ひかりえん）」と、特別養護老人ホーム「大日()山荘（）()(だいにちさんそう)」が、厚生労働大臣表彰の奨励賞を受賞しました。

このうち光苑では、介護職員の休日を増やすことや、残業の解消、休憩室の設置など、働き方改革に力を入れていて、担当者は「とても有難く思っています。介護業界は人材が命なので、これからもよりよい職場環境づくりに励みます」と喜びを語りました。

奨励賞の表彰状は、後日、和歌山県を通じて２つの施設へ伝達されます。