和歌山市のキャリーケース死体遺棄事件 死亡の男を書類送検
2023年08月23日 18時55分
ことし(2023年)1月、和歌山市内の紀の川に放置された車とキャリーケースの中から切断された女性の遺体が見つかった事件で、和歌山県警察本部は、和歌山市の59歳の男による犯行の疑いが固まったとして、きょう(23日)殺人と死体損壊、死体遺棄の容疑で、容疑者死亡のまま、和歌山地方検察庁に書類送検しました。
書類送検されたのは、和歌山市井辺(いんべ)の会社経営・中谷順彦(なかたに・よしひこ)容疑者59歳です。
県警捜査一課などによりますと、中谷容疑者は、ことし1月14日ごろから16日までの間に、当時交際していた38歳の女性を窒息死させたあと、包丁やのこぎりなどで遺体を切断してキャリーケース2個に詰め込んで、1つを河西橋の上から投げ落とし、もう1つをレンタカーの中に放置した疑いです。
その後、中谷容疑者は1月18日に紀の川の河口付近で溺死しているのが見つかりました。
警察は、中谷容疑者の自宅や放置されたレンタカーなどを捜索し、車の中から見つかった運転免許証や現場付近の防犯カメラの映像などから、中谷容疑者による単独の犯行と断定し、きょう、殺人と死体損壊、死体遺棄の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検し、捜査を終結しました。