紀陽銀行は支店に勤務していた女性行員が、顧客から不正な手続きで預かった現金合わせて１８００万円を着服していたと、きょう（２１日）発表しました。

紀陽銀行によりますと、着服したのは田辺市にある田辺支店で勤務していた４６歳の女性行員で、２１９年８月から今年（２０２３年）５月までの間に、田辺支店在籍時に担当していた２人の顧客から複数回にわたっての不正な手続きで預かった現金合わせて１８００万円を着服したということです。

顧客からの問い合わせを受け、銀行が調査した結果、今年（２０２３年）６月に発覚し、銀行はこの行員を懲戒解雇しました。

元行員は銀行の聞き取りに対し、「着服した金は生活費や遊興費にあてた」と話し、元行員とその親族が全額弁済したということです。

紀陽銀行は「信用を第一とする金融機関として、かかる不祥事件を発生させたことを深く反省するとともに、被害に遭われたお客様をはじめ、日頃より当行を信頼し、お取引いただいていますお客さま、ならびに株主の皆さまに、ご心配とご迷惑をおかけすることとなり心よりお詫び申し上げます」とコメントしています。