千葉県の銚子電鉄に南海電鉄の通勤車両を譲渡
2023年08月18日 09時50分
関東地方の最東端・千葉県銚子市のミニ鉄道「銚子電鉄」に、このほど(15日)南海電鉄が所有していた通勤電車・2200系車両が譲渡されました。
銚子電鉄は、総武本線の終点・JR銚子駅を起点に、和歌山発祥の醤油メーカーのある街の中心部や、本州で最も早い日の出を迎える犬吠埼の近くを通る全長6・4キロのミニ鉄道で、近頃では、経営危機を回避しようと「ぬれせんべい」の販売や、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんがデザインした「きゃりー電車」の運転など、攻めたPR活動が話題となり、全国から鉄道ファンや観光客が訪れています。
東京の京王電鉄で活躍した車両を改装して運用してきましたが、このうち1編成が今年度中で引退するため、南海電鉄と協議した結果、高野線や多奈川線などの支線で使われていた南海2200系車両1編成を、銚子電鉄に譲渡することが決まったものです。
銚子電鉄が新しい車両を導入するのはおよそ8年ぶり、また、2社以上を渡り歩いた中古の中古でない車両の受入れはおよそ30年ぶりとなります。
銚子電鉄は、南海2200系車両の改造工事を行い、近日デビューさせる方針で「この車両を、新たな銚子電鉄のフラッグシップトレインとして皆様から愛される車両とすべく、今後、更なる連携を深める」とコメントしています。