ジュニア・ロースクール・和歌山地裁で高校生が模擬裁判

2023年08月17日 18時27分

イベント教育社会

和歌山県内の高校生に法律や司法制度を学んでもらう、和歌山弁護士会主催の「ジュニア・ロースクール」が、きょう(17日)和歌山地方裁判所で開かれ、参加した生徒が裁判員裁判の裁判員に扮して、殺人事件の評議を体験しました。

ジュニア・ロースクールの模擬裁判のもよう(8月17日・和歌山地方裁判所 ※許可を得て撮影しています)

これは、和歌山弁護士会が、和歌山地方裁判所と和歌山地方検察庁の共催で、毎年夏休み期間中に開いているもので、今回で13回目となります。

きょうは、和歌山地方裁判所で最も大きい101号法廷で模擬裁判が開かれ、クリスマスイブの夜に元恋人の女性宅に押しかけ、バタフライナイフで胸や腹を刺して殺害したとして殺人罪に問われた男の裁判員裁判という想定で行われました。

黒の法服を着て裁判員に扮する高校生ら(※許可を得て撮影しています)

高校生は3つのグループに分かれて裁判員に扮し、黒い法服を着て被告人席を見下ろす正面の座席で、裁判官や被告人、検察官などに扮した弁護士による冒頭陳述や罪状認否、証人尋問など、刑事裁判の一連の流れを見たあと、別室で裁判官や検察官らの助言を得て、法廷での証言や提出された証拠をもとに、被告人が有罪か無罪かを話し合いました。

参加した高校2年生の男女は「ドラマと違って静かに淡々と進められる印象です。冒頭陳述で双方の主張のおかしい点を中心に聞いていますが、なぜ被告人はバタフライナイフを持っていたのかが気になります。一段高い裁判員席に座るのは特別なものに見えて、とても緊張しました」と話していました。

和歌山弁護士会では「裁判を含む社会生活は学校での勉強とは異なり、けして正解の無いものです。きょうの模擬裁判を通じて、自ら判断し考えることの大切さを学んで欲しいです」と話しています。

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