和歌山市で2人O157感染 和県内で今年13人
2023年08月17日 18時12分
和歌山市の40歳代の女性2人が、腸管出血性大腸菌O157に感染して発症したことがわかりました。和歌山県内でO157の感染が確認されたのは、今年(2023年)になってこれで13人となりました。
和歌山市保健所によりますと、一人目の40歳代の女性は、今月(8月)9日に下痢や腹痛があり、11日に血便が出て発熱があったため、医療機関を受診し入院しました。そして、今月15日に検査の結果、腸管出血性大腸菌O157に感染していたことがわかりました。女性は、いまも入院していますが、快方に向かっているということです。
一方、もう一人の40歳代の女性は、今月(8月)11日に腹痛があり、翌12日に血便が出たため、医療機関を受診しましたが、盲腸の疑いを指摘され帰宅しました。しかし、翌13日に腹痛が増したため、別の医療機関を受診したところ、検便が行われ、その結果、腸管出血性大腸菌O157に感染していたことがわかりました。女性は、入院することなく、快方に向かっているということです。
2人の女性に接点はなく、過去にさかのぼって食べたものの調査が行われましたが、原因はわかっていません。
O157の感染者が県内で確認されたのは、今年になって13人となりました。
腸管出血性大腸菌感染症O157は、年間を通じて発生する感染症ですが、特に夏場に多く、和歌山市保健所では、調理や食事の前、排便の後は手洗いを徹底し、生肉などの食品には十分、火を通し、調理後の食品を残さず食べきってしまうよう注意を呼びかけています。