和歌山県でコロナ禍後の増収企業が増加
2023年08月17日 17時24分
民間の信用調査機関・東京商工リサーチ和歌山支店によりますと、新型コロナウイルスの影響が落ち着いて収益が増えた企業が、和歌山県内では大手筋を中心に増えたことがわかりました。
調査は、去年(2022年)4月からことし(2023年)3月にかけて県内企業を対象に行われ、先月(7月)末時点の売上高上位100社の業績を集計しました。
その結果、1位は和歌山市のスーパーマーケットチェーン・オークワで、売上高は2411億7300万円に達しました。
次いで2位が海南市のENEOS和歌山石油精製で、売上高は714億2800万円、3位が和歌山市のスーパーマーケットチェーン・松源で、売上高は608億円となりました。
東京商工リサーチ和歌山支店では「新型コロナウイルスの影響が徐々に落ち着き、経営環境の改善から受注の回復が進み、前年比で増収となった企業は、大手筋を中心に大幅に増加した」と分析しています。
今後については「イベントの開催が再び相次ぎ、外国人観光客も戻ってくるなど、個人消費が概ね堅調に推移していて、企業には適正な価格転嫁による売上高と利益の上昇に期待したい」と話す一方、「物価の高騰や人手不足に対応出来ない企業とで二極化が進んでいて、価格転嫁の遅れや原材料など仕入れコストの上昇など、中小企業の収益環境はさらに厳しくなり、全体としての企業倒産は徐々に増えるなど、今後の動きを注目したい」とも話しています。