【台風7号】和歌山県に上陸後縦断・5人けが
2023年08月15日 20時26分
台風7号は、きょう(15日)和歌山県の潮岬付近に上陸したあと、紀伊半島を縦断し、兵庫県に再上陸して近畿地方を北上しています。
県内全域が風速25メートル以上の暴風域に入り、潮岬では、きのう(14日)午後11時21分に33・5メートルの最大瞬間風速を観測しました。
この影響で、和歌山市北出島では、強風ではがれたトタン板の下敷きになった60代の男性が頭を強く打って意識不明の重体になったほか、那智勝浦町や串本町、和歌山市でも、強風にあおられて転倒したり、倒木の撤去作業中に段差で転倒したりと、あわせて5人がケガをしました。
また、紀南の山間部を中心に大雨となり、気象台や和歌山県が観測した降り始めからの雨量は、那智勝浦町色川で550・5ミリ、北山村北山で449ミリ、北山村七色で416ミリなどとなり、ところによっては、8月1か月分の平年量を超える雨が短時間に降りました。
また、串本町や和歌山市、新宮市などのあわせておよそ4800世帯が停電したほか、建物の屋根の一部の落下や、太陽光パネルが飛び散るなどの被害が4件確認されました。
県内ではあす(16日)の明け方まで土砂災害や低い土地の浸水に十分注意するよう呼びかけています。雨雲が発達したり、停滞した場合には警報級の大雨になる恐れがあるため住民に注意を呼びかけています。