台風７号は、きょう午前５時前に串本町潮岬付近に上陸しました。今後、近畿地方を北上する見込みで、和歌山県では、あす（８月１６日）朝にかけて暴風に、今夜遅くにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、厳重な警戒が必要です。また、南部では、きょう夕方までうねりを伴った高波に警戒が必要です。さらに近畿地方では、引き続き今夜にかけて線状降水帯が発生し大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

気象庁によりますと、台風７号は、きょう午前５時前に串本町潮岬に上陸し、午前９時には、和歌山市の南東およそ３０キロにあって１時間におよそ１５キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は９８０ヘクトパスカル、最大風速は３０メートルで、中心から半径１３０キロ以内では、風速２５メートル以上の暴風となっています。

台風本体の発達した雨雲は、中心付近よりもやや離れたところに位置していて、台風の中心から離れたところで猛烈な風や雨のおそれがあります。

アメダスの観測によりますと、降り始めからきょう午前５時までの和歌山県内の降水量は、那智勝浦町色川で５１２・５ミリ、田辺市本宮で２６９・５ミリ、串本町潮岬で２２４ミリ、古座川町西川で２０２・５ミリ、新宮市で１７７ミリとなっています。

また、最大瞬間風速は、串本町潮岬で３３・５メートル、和歌山市で３２メートル、新宮市で３１・５メートル、かつらぎ町で２８・５メートルが観測されています。

和歌山県では、きょう夕方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、暴風となる見込みです。また、南部では、きょう夕方にかけてうねりを伴い、おおしけとなる見込みです。

きょう予想される降水量は、多いところで、北部、南部ともに１時間に６０ミリ、あす午前６時までの２４時間に降る雨の量は、北部２５０ミリ、南部３００ミリと予想されています。また、きょう予想される最大風速は、北部、南部ともに陸上で２５メートル、海上で３０メートル、波の高さは、北部が４メートル、南部が８メートルで、いずれもうねりを伴う予想です。また、あすの波の高さは、北部３メートル、南部４メートルと予想されています。