ボウズハゼ、懸命の滝登り、古座川町滝の拝

2023年08月11日 17時18分

社会

古座川町の岩場「滝の拝(たきのはい)」で、ボウズハゼと呼ばれる10センチほどの魚の滝登りが始まり、水流に逆らって小刻みに体を動かして、よじ登る姿が見られます。

県立自然博物館によりますと、ボウズハゼは、頭が丸い姿からその名が付けられ、腹びれと口の吸盤で岩に吸い付いて、エサとなる藻が多い上流に向かうため
滝を登ります。

古座川町小川(こがわ)の古座川支流にある岩場「滝の拝」では、今月(8月)上旬にシーズンが始まりました。この滝は、高低差が8メートルもあり、ボウズハゼは滝の垂直の岩に張り付いて、小刻みに体を動かし、懸命によじ登っています。岩には、同じハゼ科のヨシノボリも張り付いています。

自然博物館の専門員は「強いハゼは下流で生きられるが、弱いハゼは競争相手の少ない新天地を目指して登るという説があります。生きるために懸命に登っています」と話しています。

ボウズハゼの滝登りは、今月中旬にピークを迎え、来月(9月)末まで続くということです。

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