和歌山市・移住定住につなげる学生支援プロジェクト始動
2023年08月07日 18時45分
まちなかに大学や専門学校を集約した和歌山市は、きょう(7日)和歌山城ホールを使って、学生向けの進路相談や、学生によるフリーマーケットなどをワンストップで体験できるイベントを、初めて繰り広げました。
これは、和歌山市や市の文化スポーツ振興財団が主催し、ことし(2023年)初めて企画した「学生支援プロジェクト」の一環として開かれたものです。
会場の和歌山城ホール1階展示室には、和歌山市や市内中心部にキャンパスを置く大学や専門学校の学生によるフリーマーケットや、作業療法士の資格取得を目指す学生による、ネイルアートやペーパークラフトなどの作業が体験できるブースが開かれ、親子連れや高校生などが体験していました。
また、和歌山市に就職する新卒学生を対象にした奨学金を案内するブースや、 各大学や専門学校の進学ガイダンスコーナーも開かれました。
大阪から和歌山市のコンピュータ系専門学校に通う男子学生は「就職活動にも活かせますし、地域の人々の優しさにも触れられて楽しいです」と話していました。
和歌山市移住定住戦略課の一ノ瀬真志(まさし)事務主査は「若者の県外進出率が全国ワースト1となったことを受け、県と連携したまちなか3大学の誘致をはじめ、若者の交流人口増加に努めているなかで、勉学と共に、このような文化イベントへの参加による思い出づくりが、卒業後、再び和歌山市を訪れるきっかけになってもらえたら。長い目で見たときに、就業や移住につながればなお喜ばしい」と意義を語りました。
和歌山市では、今後もこのようなイベントを通じて、若者の交流人口増加や定着をめざす方針です。