ことし（２０２３年）４月に、全国の小学６年生と中学３年生を対象に行われた文部科学省の全国学力テストの結果が、きょう（３１日）公表され、和歌山県では、平均正答率が小学校は、国語が全国を上回り、算数は全国と同じ程度になった一方、中学校は国語・数学・英語のすべての教科で全国を下回る結果となりました。

国語に関して、小学校では図表やグラフを用いて自分の考えが伝える表現方法や、日常よく使われる敬語の理解に課題がありました。中学校では、根拠を明確にして自分の考えを表現することや、文書の構成を考えることに課題がありました。

小学校の算数では、三角形の面積の大小の判断や、百分率の割合の理解に課題があり、中学校の数学では、事柄を数学的に説明することなどに課題がありました。

中学校の英語は、日常的な話題について必要な情報を聞き取ることなどに課題がありました。

学習に関する意識調査では、中学校の国語で、授業内容の理解度や、物語の登場人物の特徴、心情の変化、全体のイメージをつかむ点などに課題が見られました。