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【高校野球】市立和歌山が優勝 和歌山北に5対4 甲子園へ

2023年07月28日 18時53分

スポーツ社会

和歌山市の紀三井寺公園野球場で開催されてきた第105回全国高校野球選手権記念和歌山大会は、きょう(7月28日)、決勝戦が行われ、市立和歌山が、延長11回タイブレークの末、粘る和歌山北を5対4でくだし、7年ぶり7回目の優勝を果たしました。

歓喜の輪をつくる市高ナイン

午前11時プレーボールの決勝戦は、3回表、和歌山北は、1番・村上(むらかみ)がレフトにツーランホームランを放って、序盤2点をリードしました。

市立和歌山は、その裏、5番・大江(おおえ)のセンターオーバーの2塁打ですぐに1点を返し、4回には、2年生・宇治田(うじた)のセンター前ヒットで同点に追いつきました。

市立和歌山は、なお攻撃の手を緩めず、5回に藤井(ふじい)、6回には、エース・栗谷(くりたに)がそれぞれタイムリーヒットを放って1点ずつを挙げ、中盤、逆に4対2と2点をリードして試合を優位に進めました。

これに対し、和歌山北は、8回表、4番・井上(いのうえ)のセンター前ヒットで1点差に追い上げ、9回には、エース・高瀬(たかせ)が、土壇場のツーアウト1・2塁からライト線に2塁打を放って4対4の同点に追いつきました。

そして、試合は、今大会初の延長戦に入り、タイブレークの11回裏、市立和歌山は、ワンアウト満塁のチャンスに、キャプテン熊本(くまもと)が、三遊間を抜けるヒットを放って、粘る和歌山北を突き放し、5対4でサヨナラ勝ちを収めました。

試合後のインタビューで、市立和歌山の半田真一(はんだ・しんいち)監督は、「苦しい試合が続く中、子どもたちの精神力の強さを実感した。去年秋に智辯和歌山に敗れて以降、打倒・智弁を掲げてきたので、2回戦で智弁和歌山が敗退して目標を失ったが、選手がよく粘ってくれた。タイブレークの2イニングを経験して、これまでやってきたことに間違いはなかったと証明できた。甲子園では、持てる力を発揮して自分たちの野球をやりたい」と話しました。

インタビューに答える半田監督

また、決勝タイムリーを放った熊本和真(くまもと・かずま)主将は「打球が抜けた瞬間はうれしかった。チャンスで回ってくるのはわかっていたので、自分で決めるという思いで打席に立った。ずば抜けた選手がいない中で、チーム力を大切にして練習してきた。甲子園でも、やることは変わらない。一戦必勝で自分たちの野球を貫きたい」と話しました。

また、エースの栗谷星翔(くりたに・せいが)投手は、「守備から打撃につなげていくチームなので、しっかり抑えて打撃につなげたいという思いで投げた。甲子園でも、自分の役割を果たしたい」と語りました。

7年ぶり7回目の優勝を決めた市立和歌山は、8月6日開幕の夏の甲子園に出場します。

市立和歌山は、1971年、第53回大会で桐蔭に勝って和歌山大会を制しましたが、続く紀和大会で、奈良代表の郡山に敗れたため、甲子園に出場できておらず、市立和歌山の夏の甲子園出場は、これで6回目となります。

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