和歌山市5年間の大学誘致件数日本一に

2023年07月27日 15時49分

社会

廃校した小学校などに大学の誘致を進めていた和歌山市が全国の市区町村で過去5年間に誘致した大学の件数を調べたところ、和歌山市が4件で最も多かったことがわかりました。名古屋、大阪、東京都新宿区が3件と続いていて、和歌山市の尾花正啓市長は、これからも若者が地元で就職し住み続ける取り組みを進めたい考えです。

和歌山市内には、この5年間に県立医大薬学部を除き、新設の医療看護系大学3校のほか

教員養成系大学が1校開校し、このうち2校は今年3月の卒業生が278人おり、県内就職率が89パーセント、市内での就職率は54パーセントとなっています。

和歌山市の尾花市長は、看護や薬学、教員養成など地方に必要な人材を養成する大学を誘致できたと評価し、「市内に若者の姿を多く見かけるようになった」と成果を強調しています。そのうえで尾花市長は市内で若者が活躍できる場の提供や市内での専門系職種を生かした就職など一定の条件を満たした人に支給する奨学金制度などの取り組みも行っていることを紹介し、「今後も若者が卒業後も定住して仕事ができるまちづくりを進めたい」としています。また進学や就職で県外に出た人とネットや民間との連携で結びつきを持ち続ける事業にも取り組んでいて、地元への愛着を深めてもらうほか、人手不足の産業が多いことから市内企業への就職を促したい考えです。

和歌山市では市内の大学や専門学校の多くが参加する進学ガイダンスや学生が中心となったフリーマーケットなどを行うワークショップを来月(8月)7日午前11時から和歌山城ホールの展示室で開くことにしていてこれから進路を考えている中高校生に参加を呼びかけています。

会見する尾花市長(和歌山市役所で)

WBSインフォメーション

WBSショッピング55