和歌山産業技術専門学院で 夏のオープンキャンパス
2023年07月24日 19時23分
自動車や建築、理容やデザインなどの職業能力を開発する和歌山県の公共施設、県立和歌山産業技術専門学院の夏のオープンキャンパスがこのほど(7月22日)行われ、参加者が、のこぎりで木材を切ったり、エンジンの組み立てなどに挑戦しました。
和歌山県立産業技術専門学院は、終戦直後の1946年、前身となる施設が設置されて以降、変遷を繰り返してきた職業能力開発校で、現在は、和歌山市と田辺市に設置されていて、在校生が、ものづくりに関する高度な技術や技能の習得に励んでいます。
そして、学院では、毎年、夏と秋にオープンキャンパスを開いて、学生への周知をはかっています。
和歌山市小倉の県立和歌山産業技術専門学院で行われたオープンキャンパスには、5つの学科にあわせて24人が参加し、学科ごとに用意された体験メニューに挑戦しました。
このうち、建築工学科では、参加者が、L字型の定規を使って木材に線を引き、のこぎりで切り、釘を打つ体験をしました。
デザイン木工科で、木製のティッシュケースを作る体験をした、和歌山市内の高校3年生、河辺晴(かわべ・はる)さんは、「見学したことで、デザイン木工科に、より興味が湧いた。もし入学できたら、家具のデザインをしたい。特にラックを作りたい」と話しました。
また、自動車工学科では、参加者が、車のエンジンを組み立て、動かす体験をしました。
母親と一緒に参加した橋本市の高校3年生、山下幸河(やました・こうが)さんは、「パーツが多くて組み立てるのが難しかったが、細かなところまで教えてもらえて理解できた。将来は自動車整備士になりたい。就職率100%と聞いたので、10月の試験に是非とも挑戦したい」と話し、母親も「手に職がつくし、将来的にも安心なので、頑張ってほしい」と話していました。
エンジンづくりをサポートした自動車工学科に在籍する1年の井端悠人(いばた・ゆうと)さんは、「1日の半分が実習なのでやりがいがある。地元企業への就職率が高く、学校のサポートも手厚いのが良いところだと思う」と話していました。
県立和歌山産業技術専門学院には、このほか、理容科とメカトロニクス・CAD科があり、5つの学科の訓練期間は、1年から2年となっています。
入学選考は、10月と1月、それに3月に行われます。現在、10月28日の選考に向けた願書の受付が始まっていて、10月16日が締め切りとなっています。