華やかに御舟渡御、古座川で河内祭

2023年07月23日 16時33分

歴史・文化

串本・古座川両町を流れる古座川に浮かぶ河内島(こうちじま)周辺で、きょう(23日)、豊漁や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る河内祭(こうちまつり)が営まれ、新型コロナウイルス感染症の影響で中止されていた「御舟(みふね)」の水上渡御が、4年ぶりに行われました。

御舟は、江戸時代に、地域で盛んだった捕鯨で使われた鯨船を、のぼりやちょうちんで華やかに飾った小船で、ご神体とされる河内島対岸の河原で神事が営まれる中、2隻の御舟がゆっくりと島を回りました。河原では笛や太鼓とともに、獅子舞が披露され、多くの見物客が楽しみました。

河内祭は、文化庁の日本遺産「鯨とともに生きる」を構成する文化財の一つであるとともに、源平合戦で勝利した熊野水軍の凱旋(がいせん)した姿が由来という
説があります。

有田市から趣味の写真を撮りに訪れた63歳の歯科医師の男性は、「舟が美しく、地域の人が伝える獅子舞も良かった。地元愛を感じる祭りだった」と話していました。

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