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和歌山市で腸管出血性大腸菌O111食中毒

2023年07月23日 16時20分

福祉・医療

和歌山市の飲食店で食事をした10代と20代の女性あわせて5人が、下痢や血便、腹痛などの症状を訴え、腸管出血性大腸菌O111(オー・いちいちいち)による食中毒と分かりました。

和歌山市によりますと、きのう(22日)までに、大阪府内1か所と和歌山市内2か所の医療機関から腸管出血性大腸菌O111の発生届が提出され、患者それぞれに接点はないもの、和歌山市内の同一店舗で食事をしていたことと、症状が似ていること、3人の便から検出されたO111の遺伝子型が一致したことがわかり、この店の食事を原因とする食中毒と断定されました。このため、和歌山市では、食事を提供したハンバーグレストランをあさって(25日)までの3日間、営業停止処分にしました。

3人のうち1人は入院しているなど、症状が続いている人もいるということです。また、ほかに2人が、同様の症状を訴えていることがわかっています。

保健所によりますと、腸管出血性大腸菌O111感染症は、年間を通じて発生しますが、夏場の発生が多く、予防対策としては、調理前や食事前、また、排便後に十分な手洗いをすることが大切で、特に、生肉や加熱が不十分な食肉を食べないなど、注意を呼びかけています。

腸管出血性大腸菌O111の今年(2023年)の感染者数は、これまで、和歌山市が5人、県全体で9人となっています。

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