パソコンの画面に表示された「トロイの木馬に感染しました」という警告文を見た有田川町内の４０歳代の女性が、電子マネーをだましとられる事件があり、警察は、特殊詐欺事件として捜査しています。

有田湯浅警察署によりますと、おととい（７月２０日）の午後６時頃、女性が作業していたパソコンの画面に「トロイの木馬に感染しました」などという表示が現れ、記載されていた連絡先に女性が電話したところ、男が出て、「このパソコンはウイルスに感染している。ウイルスを排除するには、お金がかかる」と言われ、さらに「ネットバンキングのＩＤを教えてほしい。パスワードは何か。クレジットカード番号を教えてほしい」などと矢継ぎ早に聞かれました。

女性が聞かれたことに答えると、今度は、「教えてもらったＩＤやカード番号では、手続きができず、このままではウイルスを排除できないので、コンビニで電子マネー３万５千円分を購入してほしい」と言われ、女性は、その日の午後８時半頃までに指示通りに購入し、相手にコード番号を伝え、電子マネーをだましとられたということです。

その後も、さらに男に電子マネーを要求されたため、同居する家族が不審に思い、警察に相談し、被害届を出して受理されました。

和歌山県警では、特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル「ちょっと確認電話」を開設しています。電話番号は、０１２０・５０８・８７８（０１２０・これは・わなや）です。

警察は、「電話口で、電子マネーを買って番号を送るよう求められたりした場合には、迷わず連絡してほしい」と呼びかけています。