和歌山大学で留学生と「世界の防災教育を語り合う会」
2023年07月20日 15時57分
和歌山大学で、きょう(20日)学生らによる防災ボランティアと留学生とが、昼食をとりながらお互いの国の災害や防災について話し合う「世界の防災教育を語り合う会」が初めて開かれました。
これは、和歌山大学の学生による防災ボランティアグループ「むすぼら」と、日本学教育研究センターが初めて企画したもので、留学生とむすぼらのメンバーが、お互いの防災教育の経験を語り合うことで、日本と世界の防災教育の現状を理解しようという取り組みです。
きょう正午過ぎから、和歌山大学西3号館1階のコミュニケーションスクウェアで開かれた会には、むすぼらの日本人学生5人と、フランスやインド、中国、トルコ、ブラジルなどの留学生およそ10人が参加し、サンドウィッチや鶏肉料理を食べながら、お互いの国の防災教育について、リラックスした雰囲気で語り合いました。
この中で、トルコ人の女子学生は「ことし(2023年)2月のトルコ南東部の地震は国内外に大きな衝撃を与えた一方で、日本では警戒意識の高い津波については、トルコではほとんど発生しないので想像しづらく、怖さが伝わりにくいです」と話していました。
マレーシア人でシステム工学部に留学しているファティマさん21歳は「マレーシアでも最近、想定外の洪水や高温の災害が目立っているので、日本のような防災対策や教育を、国を挙げて行うべきだと思います」と話しています。
むすぼらの世話人を務める和歌山大学経済学部の西川一弘教授は「このような機会は有るようで無かった。防災教育は各国によって全然違うので、日本に留学してきた学生に日本の防災教育を知ってもらう事は大変重要で、その第一歩となったことは大変良かった。今後は、ワークショップの開催などで、もっと細かく具体的なを防災教育を学んだり、いずれは、国際防災教育学といった学問にまで発展させられたら」と意義を語りました。