高野山・弘法大師に夏野菜奉納
2023年07月19日 10時50分
高野町の世界遺産・高野山真言宗総本山・金剛峯寺で、きのう(18日)山麓の橋本市で採れた野菜の奉納式が開かれ、新鮮なナスやカボチャ、キュウリ、トマトなど、10種類の夏野菜およそ5キロが弘法大師・空海に供えられました。
これは、橋本市の生産者や、JA紀北かわかみなどでつくる「高野山麓農産物産地化協議会」が、かつて山麓の集落が旬の農産物を高野山へ納めていた「雑事のぼり」と呼ばれる風習を再現したもので、地元で減農薬の野菜を栽培し、毎年奉納しているものです。
野菜は、おもに精進料理に用いられることが多く「高野山麓精進野菜」と名付けられ、市内の飲食店などへの販路を開拓中で、ブランド化も進められています。
ことしの奉納野菜を受け取った高野山真言宗の今川泰伸宗務総長は「野菜がますます市場へ出回るよう祈っています」と話していました。