近大生物理工学部の公開講座、4年ぶりにスタート

2023年07月11日 19時15分

イベント教育福祉・医療

近畿大学生物理工学部の公開講座「BOST Science Café(ボスト・サイエンス・カフェ)」が4年ぶりに再開され、大学教授らの講義に市民が熱心に耳を傾けました。

Bost Science Cafeの様子(2023年7月8日)

紀の川市にキャンパスがある近畿大学生物理工学部では毎年、大学の研究を社会に発信するとともに市民の生涯学習の機会として役立ててもらおうと、誰でも参加できる無料の公開講座を全国各地で開いてきました。

新型コロナウイルスの影響で2019年度を最後に開催を見合わせていましたが、今年度(2023年度)から和歌山県内で再開することになりました。

このほど(7月8日)、田辺市の紀南文化会館で開かれた今年度1回目の公開講座では、学部長で、医用工学科の古薗(ふるぞの)(・つとむ)教授が、血液透析治療の歴史や、自宅で行う透析治療の普及に向けた課題などについて解説しました。

また、生物工学科の梶川昌孝(かじかわ・まさたか)講師は、コケ植物が、三大栄養素の一つで人の健康に役立つ「脂質(ししつ)」を生産することを紹介しながら、コケを、持続可能な食用資源として活用することを目指して取り組んでいる研究について解説しました。

この日は、市民らおよそ40人が参加し、時折りメモを取りながら大学の授業さながらの講義に聴き入っていました。

近畿大学生物理工学部の今年度の公開講座は、8月5日に新宮市で、9月16日に橋本市で、10月7日に紀の川市のキャンパスで予定されていて、いずれもホームページで 参加の申し込みを受け付けています。

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