和歌山県立高校入試概要発表・貴志川高校の人間科学科募集停止へ

2023年07月05日 18時22分

教育社会

和歌山県教育委員会は、きょう(5日)来年春(2024年)の県立高校入試の概要を発表し、この中で、紀の川市の県立貴志川(きしがわ)高校の人間科学科の募集を停止することを明らかにしました。

貴志川高校の人間科学科は、1999年に開設され、郷土の歴史学習や福祉ボランティア活動などを通じて、将来、地域貢献に役立つ人材育成を目指してきましたが、少子化の影響で志望者数の減少が続き、来年春の募集を停止する事を決めたものです。県教育委員会は、来年度以降は普通科教育のなかに人間科学科の取組みを継承しながら充実を図る方針で、在校生の2年生と1年生については、それぞれの卒業まで人間科学科の在籍とします。

このほか、県内で唯一宇宙教育に取り組んでいる串本町(くしもとちょう)串本(くしもと)古座(こざ)高校では、来年春の入学生から「普通科」を「未来創造学科」に改編します。

未来創造学科は「文理探究コース」「地域探究コース」それに「宇宙探究コース」の3つに分かれていて、このうち宇宙探究コースは、地学など宇宙航空工学の基礎的な科目や、先端技術の一端を履修でき、町内に整備された小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」や、大学などの研究機関、宇宙関連企業などと連携した学習を行うことにしています。宇宙探究コースと地域探究コースは、全国から入学生を募集します。

来年春の県立高校入試のうち、連携型中高一貫や全国募集などの特色化選抜は、来年2月1日に出願受付・2月7日に検査、2月15日に合格内定の予定です。

一般入試とスポーツ推薦は、2月21日と22日に出願受付、3月4日と5日に本出願受付、3月11日に学力検査、12日に面接など、そして3月19日に合格発表の予定です。追募集は、3月25日に出願受付、27日に学力検査、29日に合格発表の予定です。

さらに、県教育委員会では、再来年春(2025年)の募集から、現在のスポーツ推薦と一般選抜を一体化させ、スポーツや文化、芸術など、生徒ごとの適性や能力などをより積極的に評価する新たな入学選抜制度の導入を検討していて、今年度末に詳細を発表する予定です。

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