高野町で初の懲戒免職処分 横領の教委事務局職員 

2023年06月30日 19時07分

教育社会

業務で関わる団体の資金を横領したとして高野町教育委員会はきょう(6月30日)、58歳の事務局職員を懲戒免職処分としました。高野町で職員が懲戒免職処分となるのは初めてです。また、この処分に伴い、教育次長を戒告処分としたほか、教育長は減給となりました。

高野町教育委員会によりますと、教育次長補佐を務める58歳の男性職員は、去年(2022年)8月頃から今月(6月)中旬までの間に、伊都地方の学校保健の関連で業務を担当している団体の会計口座から、10回以上にわたり、あわせて147万円余りを横領しました。

今月、開催された関連団体の理事会に提出する決算資料に不備があり、通帳などを調べたところ、横領が発覚し、その後、会計帳簿の処理がずさんなことがわかりました。

高野町教育委員会は、横領について、公務員としてあるまじき行為で、教育行政に対する信頼を著しく損なったとして、この男性職員を懲戒免職処分としました。

高野町で公務員が懲戒免職処分を受けるのは初めてだということです。

また、管理監督とする立場にある教育次長を戒告処分としたほか、教育長は、自ら減給10分の1、1ヶ月としました。

一方で、この男性職員が横領を認め、全額返済したことなどから、刑事告訴については、見送る方針です。

職員は、横領した金の使い道について、「親しい友人の生活費などに充てた」と話しているということです。

高野町教育委員会の西岡敬(にしおか・けい)教育長は、「このたびの不祥事で、関係する皆様に多大な迷惑と心配をおかけし、お詫びします。教育長として、責任を痛感しており、今後、再発防止に向けて体制の強化をはかってまいります」と話しました。

高野町教育委員会では、今後、教育委員会が管理している団体の会計管理の実態を調査するとともに、要領をまとめ、会計処理のルール化を徹底することにしています。

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