セーフティドライブコンテスト 7月1日スタート、秋に表彰式

2023年06月29日 19時25分

イベント交通社会

自動車に設置した端末で運転速度や急ブレーキの回数などを把握して得点化し、和歌山市内の事業所が、その点数を競う「セーフティドライブコンテスト」が、あさって(7月1日)から始まるのを前に、きょう(6月29日)、和歌山市で式典が開かれました。

コンテストの火災に向けて開かれた開催式(2023年6月29日)

これは、来月、展開される「わかやま夏の交通安全運動」にあわせてドライバーの交通安全意識の向上をはかろうと、あいおいニッセイ同和損保・和歌山支店と和歌山東警察署が共催するものです。

コンテストでは、和歌山市内の事業所から参加者を募り、3人で1つのチームを作り、それぞれが使用する自動車に、テレマティクスタグという端末を設置し、手持ちのスマートフォンにアプリを入れて連動させ、運転速度や走行中の急ブレーキ、急加速などの運転状況を、分析して得点化します。

端末(右)と表示されるスマホ画面

コンテストには、およそ150チームが参加する予定で、来月(7月)1日から31日まで1ヶ月間のデータで上位入賞者を決定し、秋頃に表彰式が行われます。

このコンテストの開催を前に、きょう、和歌山市の和歌山ビッグ愛で、およそ20人の参加者が出席して開催式が開かれ、和歌山東警察署の藤田和義(ふじた・かずよし)署長が、参加者代表で相互タクシーの尾花和彦(おばな・かずひこ)タクシー部長に、自動車に搭載する端末を手渡しました。

コンテストに参加する株式会社サウスコアの高橋重壽(たかはし・しげとし)営業部長は、「交通事故の件数などは把握されていますが、運転の中身を評価する調査は行われていないので、こうした取り組みはいいと思う。普段から安全運転を心がけているので、高得点を狙いたい」と話しました。

あいおいニッセイ同和損保和歌山支店では、コンテストの結果を受けて、急ブレーキの多発地点などを示した交通安全マップや交通量などをマッピングした交通ヒートマップ、それにCO2の排出削減量を可視化したデータを和歌山県警察本部や和歌山市に提供することにしています。

久綱二美恵(くつな・ふみえ)支店長は、「若い人たちにもゲーム感覚で楽しんでもらえるようコンテスト形式で行うことにした。CO2の削減量を可視化する取り組みは、全国初で、参加者本人にも還元するので、今後の安全運転や、環境にやさしい運転に生かしてほしい」と話しました。

挨拶する久綱支店長

式典で挨拶した和歌山東警察署の藤田和義(ふじた・かずよし)署長は、「参加者の皆さんには、自身の運転状況を客観的に確認してもらい、今後は、周りのドライバーのお手本になってもらいたい。このコンテストが、交通事故を1件でも減らし、環境にもやさしい車社会づくりにつながることを期待している」と話しました。

挨拶する和歌山東警察署の藤田署長

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