海南市で高齢運転者の安全講習会
2023年06月27日 19時26分
高齢ドライバーの事故防止をはかる交通安全講習会が、きょう(27日)海南市の「ドライビングスクールかいなん」で開かれました。
これは、和歌山県・海草振興局と海南警察署、ドライビングスクールかいなんなどが協力して毎年開いているものです。
今回は、普段車を運転している海南市老人クラブ連合会の67歳から87歳までの男女10人が参加し、教習所の教官の指導で、教習コースで乗用車を運転したり、視力や視野の測定をしたりしながら、安全運転について学びました。
このあと参加者は、海南警察署・交通課の警察官らと教習車のドライブレコーダーに録画された自分の運転を見返し「止まれ」の標識で適切に停まれたか、横断歩道の歩行者を確認出来たかなどを確認しました。
参加した80歳の男性は「運転歴は50年以上になりますが、最近の車はバックモニターが搭載されて便利な反面、目視でないとわからない死角を見逃す危険もあり、気をつけなければならない」と話していました。
海南警察署の栗山耕次交通課長は「最近はアクセルとブレーキの踏み間違えや、横断歩道を渡ろうとする歩行者の前で停止しない事例が増えている」と述べ、このような講習会を通じて、啓発を強化する考えを示しました。
県・海草振興局の山田佳子総務県民課長は「講習への参加を通じて、自分の運転を客観視してもらえることが大きい」と話しています。
講習会は来月(7月)11日にも開かれ、紀美野町の高齢者グループが参加する予定です。