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貴志川線・ネコのたま駅長の命日「8年祭」

2023年06月22日 14時21分

交通社会経済

きょう・6月22日は、和歌山電鐵・貴志川線の初代ネコ駅長として全国や海外で人気者となった「たま」の8回目の命日です。紀の川市貴志川町(きしがわちょう)の貴志駅で、きょう、たまの霊を慰める式年祭(しきねんさい)が営まれました。

「たま」のみたまに祈りを捧げる小嶋社長と「ニタマ」駅長(6月22日・紀の川市貴志川町・貴志駅)

たま駅長は、かつて貴志駅の売店で飼われていたメスの三毛猫で、2007年1月、和歌山電鐵から駅長に任命されたことが話題となり、全国や海外から観光客が押し寄せ、その功績が認められ、社長代理に出世したほか、和歌山県からは「勲侯爵(くんこうしゃく)・わかやま デ ナイト」や「観光招き大明神(だいみょうじん)」の称号を受けるなど、地方鉄道界の救世主として愛され、8年前の2015年6月22日に亡くなりました。

参列した後輩ネコの「よんたま」(左)と「ニタマ」(右)

きょうの祭礼では、貴志駅のホームに建てられた「たま神社」に、小嶋社長と、後輩ネコの「ニタマ」13歳と「よんたま」6歳らが参列し、先日の大雨被害を報告したほか、天候の安定と平和を祈願しました。

小嶋社長は「貴志川線も大雨で運休に追い込まれたが、なんとか持ちこたえたのは、たまのおかげと感謝している」と話していました。

「脱臭梅」の販売促進を祈願するセンターバレイの中谷社長

またきょうは、梅の種を原料にペット用の脱臭トイレ砂「脱臭(だっしゅう)(ばい)」を開発し、ネコ駅長のいる和歌山電鐵での販売を提案した、紀の川市の株式会社・センターバレイの中谷(なかたに・)(たけ)()社長も参列しました。中谷社長は「これまでの消臭剤やトイレ砂では到底消臭できなかったのが、梅の力で出来るようになった。より多くの人に知ってほしい」と話しています。

和歌山電鐵でも販売される「脱臭梅」

和歌山電鐵では、SDGs(エスディージーズ)と地域への貢献につながるとして、 脱臭梅の販売にも力を入れる方針です。

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