近大和歌山で恒例の自転車点検

2023年06月17日 20時01分

交通教育

自転車の整備不良による事故を防ごうと、和歌山市善明寺(ぜんみょうじ)にある近畿大学附属和歌山高校・中学校で、きょう(17日)、保護者が生徒の自転車およそ1000台を一斉に点検しました。

近大和歌山高校・中学校では、全校生徒1578人のうちおよそ7割の生徒が自転車で通学しています。自転車点検は、生徒が安心して通学できるようにと学校の保護者会が中心となって35年以上続けている恒例行事です。

きょうは午前10時から、およそ40人の保護者が駐輪場で生徒の自転車点検にとりかかりました。

点検では、県 自転車軽自動車商業協同組合 和歌山北部支部のメンバー10人が、「ブレーキの効きは十分か」「ライトがつくか」などを1台ずつ念入りに確認し、保護者は手際よく、生徒に伝えるための「安全点検カード」に記入したり、記録をとったりしていました。

きめ細かく1台1台を点検していく

保護者会の藤井友彦(ふじい・ともひこ)会長は「毎回点検した自転車のうちの半分にブレ―キやライトの不具合が見つかっている。駅と学校の往復に使うため保護者の目に留まらない自転車も多いので、この機会にしっかり点検したい」と話していました。

また、川合廣征(かわい・ひろゆき)校長は、自転車点検活動について「子どもたちの命を守るというのも教員の使命。それを保護者の方が応援してくれるというのは非常に有難いし感謝している」と話していました。

整備が必要な箇所が一目でわかる「安全点検カード」

近大和歌山高校・中学校では、毎年6月と11月に自転車の整備点検が実施されていて、安全点検カードで「要整備」にチェックがついた生徒は、カードを持参の上、自転車店で整備を行い、「自転車整備済証」を担任教諭に提出するよう義務付けているということです。

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